トルコでスヌースを手に入れる方法

スヌース。過去何度かこのブログで出てきたかと思う。スウェーデンの噛みタバコ。煙の出るタバコは全く吸わないけど、スヌースだけは好きだ。

2000年代初頭ハワイでボーンフィッシュ狙っているときに、ガイドしてくれたLars Akerberg、フライフィッシングのその後の師匠に教えてもらった。

釣りの間に、丸いプラスチックの小箱から出して丸めて口に入れている。何かと尋ねると、タバコだという。

もらって、試してみる。

湿ったタバコの葉を刻んだ物に風味がついている代物で、もともと喫煙していなかった僕には強烈な刺激で、オアフ島のケイヒラグーンでフライロッドを振りまくって割りとふらふらになっているのがシャキっとなったのが出会い。

これは、自分の体のキャパに合わせて自分で丸めて上唇と歯茎の間に入れて楽しむ。

当時、日本に戻ると、輸入タバコ屋に扱いがあった。てにいれてみると、親指の爪位の小さいティーバッグに小分けされたものだった。

香港に越すと、香港ではカミタバコ売っていなかった。つばを吐き出す文化があるので、販売は禁止されていた。仕方なく、スウェーデンから直で購入。個人輸入自体は香港ではなんの問題もなくできた。

昨年日本に戻ると、JTが日本仕様にして販売を始めており、梅味とか抹茶味、ベルガモット味などが入手できる。釣りの間や、仕事中に大いに楽しんだ。

ここのところ、経済的な困難からストレスが大きかったことから、去年、今年でニコチンにハマってしまい、今年はスヌースが手放せなくなってしまった。

口中に入れるものでかつ小さいので、働いていても、会議中でも運転していても全く問題にならないし重宝した。

ただ、妻には口周りが少し膨らむので、何その変な顔つきとはいわれたが、それ以上気づかれることはない。

いまトルコに来ているのだけれども、トルコはタバコの持ち込み厳しい。19本以上のタバコを持ち込むときには手続きが必要。要は一箱以上には関税がかかる。

2年前ブルガリアとトルコを頻繁に車で移動していたとき、国境超えのときに必ず聞かれるのが、タバコを所持しているかという質問だった。

トルコでは、無煙タバコ、電子タバコの類、販売許可がでていないので、煙のでないタバコは手に入れられない。

ニコ厨になっている状態でトルコに来てしまったもので、なんとも口が寂しい。

さがしてみると個人輸入したものを分けてくれる方法があった。こっそり方法を共有しよう。インスタグラム経由でだ。

若い男性がやっていて、ドルで売ってくれたけれども、日本やスウェーデンで買った値段の2倍とか3倍の値段がついている。リーズナブルな2倍で売ってくれるところから送ってもらった。ひょっとしたら、税金を払って買っているので粗利が100%-200%というボッタクリでも無いのかもしれない。

トルコリラはここ数年で価値が数分の一になっているので、ドル建てで売るほうが都合が良い。歓迎された。

で、最初に届いたものが、強烈だった。

口に入れた瞬間、頭を殴られたような衝撃がはしり、口の中にあるのにもかかわらず、口の外側までぴりぴりしてきて、1分も立たないうちに目眩がして、しゃがみ込むくらいになってまった。

ニコチンの量が桁違いだ。

たとえると、葉巻を一本吸い終わって、ガツンとニコチンが効いて体が重くなり、くらくらくるのが、一瞬で来る感じ。

これは参った。口の中でじわじわニコチンが溶けて、かすかにピリピリ来る唾液を楽しむスタイルだったのだけれども、毎回どころか、口に入れてすぐさま、頭を殴られる感じなので、楽しむどころではない。

トルコ仕様恐るべし。

一般的なトルコ人男性は日本人よりが体は大きい。かつ僕は細身なので、大雑把に言うと彼らの体重は僕の1.5倍くらい。それで、キツめのものがお好きとくると、こうなってしまうのか。

10箱かったのだけど、到底消費できない。

すぐさまに、売り手に連絡をいれた。

トルコ人こんな強いもの使ってるの??きつすぎると。

すると、じゃぁ、使ってないものを送り返してくれたら、弱めのおくるよと。

すぐに送り返したけど、それを確認せず同日に配送してくれた。ありがたい。相手は若いけど、ちゃんと信用で商売している。

次の日届いた。

それが、これ。

妻の親戚が、滞在中の妻の実家に訪ねてきたので、パッケージ見せると、言葉は中央アジアのトルクメニスタン語かカザフスタン語だと思うよと。おそらくだけれども、二国間条約か何かあって、通関せずに手に入れて課税をさけているのだろう。そうすると、小売の粗利は単価に付き100%だ。悪くはない。税金かかったとしても、50%くらい取れるのかななどと思った。

遠く離れた日本にもトルコの通貨危機の話は届いている。ここ数年で通貨の価値が4分の一とか5分の一になった。インフレは、直近二ヶ月とも前年同月比80%台。日本では考えられないし、想像の外の世界。僕らの感覚からすると、どうやって庶民は生活を維持するのと全くアイデアさえわかない。

でも、しかし、but。世界は広いし、我々の島国の想像力を超えたことが起こるのが陸続きの国。人々の生活は至って普通。妻いわく、家族や親戚に外国に住んでいたり、関わっている人がいるので、ヘッジできてるのではないか。また輸出業者は安いトルコリラの恩恵をうけ大商い。隣国の紛争地、シリア、ウクライナ、ロシアから難民もしくは、経済的余裕のある外国人がどっさりやってくる。

危機に対する対応がかなりの割合で出来ているよう。たしかに、レストランのメニューの価格は上がり続けている。粉ミルクの値段は去年の倍になっていた。一方で多くの国民はヘッジもしくは好機を享受しているように思われる。

外国と全く関係のない人たちは確かに苦しくなっているのだろうけれど、都市部にいると、それは全く見えない。というのが正直な感想。

閑話休題。

再送してもらった別のもののスヌース。スリムタイプのstrogだそう。最初のはx-strongだった。体感的にはまだきっついけど、前のものに比べまし。それでも、3分も口の中に入れておけない。その前に、頭ガツーンがくる。そして、汗が吹き出る。軽めになっても、長くは口に止めおけない。てことは、スリムでないx-strongがあって、間違いなく地獄レベルで強いだろう。多分倒れる。

高野秀行氏、ノンフィクションエンターテイメント作家が「謎の独立国家スーダン」にでてきた、木の葉っぱ嗜好品、カート、これは数時間葉っぱをかみ続けないと効果が出ないらしい。

身体に来る影響の詳細は違うのかもしれないが、求めている方向は似たようなものなのだろう。

釣りの間に、嗜むって使い方できないなぁ。それでも、ニコ厨なので、1,2分の間だけ楽しむことにした。というか、そういう使い方しかできない。それ以上だとへなへなすわりこんでしまうからだ。

トルコのエーゲ海で立ち込む釣りをする場所をやっと見つけたのだけど、立ち込み中に座り込むと溺れてしまう。

日本で手に入る梅味スヌースや、本家のロングセラーのgeneralが恋しい。

おしまい。

RX100M5A, Photomatix Pro, Topaz Studio

HDR from 3 images, hand held

追記:パッケージにかかれている言葉はウズベキスタン語でした。なので、ウズベキスタンから輸入しているみたい。もともと、スウェーデン製ですが。

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