8月末の真夏の気温が少しだけ緩んだ日、今後の予定からおそらく今年最後のキビレ狙いの出動。
東の風で波があり、かつ雨降り。投げ出すとき河口からの強い風になり、向かい風なので一投目で頭にフライが刺さる。
久々のヘッドを使った釣行。ランニングライン暴れなければいいんだけど。
大潮だけど、潮位は初夏のように極端に低くらない。それで立ち込みたいブレイク手前に10m足りない。
風吹いているのと三角波が容赦なく来て小雨。雨はいいけど、それ以外は辛い。
入水すると先に一人フライマンが入っていて、いつものポイントには船で来た貝採りの漁師が鋤簾で水面下をほっているのでお気に入り立ち位置に立てず。
かつ、フライマンは僕を敬遠してか、下流方向に移動しながら釣るので上流に立つ。
この立ち位置は初めてだ。
3,4投してランニングラインが暴れ出す。風にやられてラインバスケットからはみ出すは、過去のライントラブルから嫌な癖がついているのでやばい雰囲気。
5頭目。ランニングラインぐしゃぐしゃに。ヘッド部分がロッドの中に入ってきたときに、ランニングラインの絡まりを解いていたら、、、、
フライが持っていかれて、、、
慌てて、テンション掛ける。
底を座布団が動いている感じ!
あああ、やってもた。これ、エイだ。
ここから何故か頭の中をsimon and garfunkelのsound of silenceが流れ出す。状況はよろしくないのにスローな曲が流れている。悲惨な状況になりかけているのになにか滑稽。
魚が走る。で、抗えないトルクで持っていく。8番ロッドを曲げられる。ふぅ。
あああ、やってもた、あいつだ。底から持ち上がらないぃぃ。
立ち込んでるし、フライ切るしか無いのか。
ヘッド部分をバスケットにしまいバットセクションに到達。
ぎゅるるるるる。
抗えない力でフライラインが出ていく。
ああ終わった。
竿はしなったままだけど、腰以上ヘソ以下まで立ち込んででいるから、エイっぽいので、どうやって切ろうか。
半分途方に暮れながらラインをたぐる。
リールファイトに持ち込みたいけど、ランニングラインがぐしゃぐしゃなので、リールに巻くことができない。
かつ、リールファイトに持ち込もうと、ラインをリールに巻く作業をしているときに今シーズン2回ほどバラしてしまった事があり何れにせよ、手繰りファイトしか選択の余地なし。
三度走られる。ロッドがしなり、初動は抗えない。
やっとこさ三度目ヘッド部分がロッドに収まった。
そこで、魚がを振った。
お?!
魚???
でも重い。エイじゃないとしてキビレの大物?
とおもっていると、また、ラインを出される。またまた抗えないトルク。
4度目の正直ヘッド部分がロッドに収まり。
距離を詰めると、、、さ、かな、がやっとこさ浮いた。
え!コチ!
うわ。
ランディングネットをホルダーから出す。
グインぐいん、また。ヘッドが出ていく。
その間、ランディングネットは水中に浮いている状態。
魚をやっと寄せることができたが、ネットが見当たらない。
万事休す。
ネットをベルトに固定した記憶がない。ああ、ネットなくしてしまった。
そうなると、ベルトに付けているプラスチック製のフィッシュグリップしかない。
魚を引き寄せなんとか口にグリップを突っ込む。
ふぅ。でもやった!
写真取るのに潮が引いているところまで移動するしか無い。
その間、バスケットの中でぐしゃぐしゃになっているランニングラインがはみ出して水中に流れ出す。
wading stufffにラインが絡まったり。もうひっちゃかめっちゃか。
100m位歩いている途中。ネットは体と繋がってたようで仕切り直しでようやく網にランディング。
やった!!
ようやく干潟に到達写真撮影をしたまでは良かった。
今日はもう勝ち逃げしよう。
と思ったときに気づいた。
あ、杖がない。
取り込みに夢中になっていた間に杖、どこに刺したかわからなくてなくしてしまった。
平時はいつも繋がなくても大丈夫だなとおもっていたけれど、こういう非常事態が起こると
やってしまうものなのだ。
杖なくした。やはりこういうときのために体と繋いでいるべきだった。つい最近100均で買ったつなぎ部分が壊れて繋がれていかった。こういう細かいところの詰め、はやり大切。
まっいいか。今日は勝ち逃げ出し。
でも釣座から写真撮影の干潟を何度か探しては見た。けど見つからず。
今日は5投で試合終了。酒のんで帰ろう。
ってことでした。
入水してから30分も現場にいないあっという間の試合終了でした。
6番ロッドだったら太刀打ちできなかったかも。
今シーズンのキビレ挑戦は今回にて終了。今日のトロフィーはこれ。67cmのマゴチリールよりはるかに大きい頭でゆうに2kは超えていた。今年最大魚であることも間違いなし。
興奮していたのに穏やかな曲が頭の中を流れていた。ただ、流石にsound of silenceってわけには行かず。A magochi over trobule waterに決定。
帰り際貝掘りの男性二人に話しかけると先達の方は袋に少し貝が入っているけれどついてきた方は一つしか取れなかったと。掘るのかきくと、”掘るけど本格的な装備がないので、表層に転がっているものを主にさがしている”と。
ああ、それだったら帰り道探せる。ついているときはついているもので2つ簡単に見つかる。綺麗なはまぐり。獲物の少ない方の男性に渡し喜ばれる。干潟はこういう楽しみ方もできる。いつかやってみたい。
にこにこしながら帰路につく。
おしまい。
RX100M5A, Photomatix Pro, Topaz Studio
HDR from 3 images, hand held