11月下旬以来またまたのボーンフィッシュへ釣戦しにオアフへ参戦。 lefty hama at O’afu in Mar 2006の巻。
今回でボーンフィッシュは三度目の釣戦である。昨年10月には本当に幸運なことにブラインドで2匹あげた。前回11月には外道は釣れたが、ボーンはサイトでバイトまでさせられたがフッキングできずに帰ってきた。思えば出会いからはや半年近い、、、
ガイドのLarsとはほぼ4ヶ月ぶりの再会。元気そうである。新しいパタゴニアを着ている。
undergraduateは卒業し、いまはMBAに専念しているとのこと。彼の家族が1月にオアフに来たときには水が冷たすぎてわざわざはるばるやってきたお父さん(もちろんflyfisherman)はボーンに会えなかったらしい。
6時集合の、7時前後に港からカヤックで出航。15分ほどパドリングしてラグーンに到着。7時半くらいからはじめる。
ここの所ずっと雨続きで太陽を見られる晴れは5,6週間ぶりとのこと何という幸運か!!晴れといっても時折日がさすほどの曇り空。
前回11月キャストする機会が数回しかない中、あっぷあっぷしてしまったことから最初はLarsに竿を握ってもらうことにした。プロの技から見習っていこう。開始早々、2度ほど正しくフライをpresentationできて間違いなくフライを見ているのにもかかわらず乗ってこない、、、彼は今日はなんか妙だといっている。
しばらくして竿を握りさあ僕の番である。わりとすぐにそのチャンスはやってきた。いつものようにそれは突然それもごくごく近くである。曇り空の下目視は決行難しい。彼がこっち(1時の方向)に15m先!すぐに確認し同時にキャスト!おお、正しいところにフライが落ちていく、、、、、、、、
バコッツ!!
、、、、、ボーンの頭の上にフライを落としてしまいspookさせてしまった。そのままヤツはテイクオフ。この音と共に俊足で走り去っていった。それでも僕は今日はなぜかリラックスしていて体に力が入っていない。いい感じだ。スキルという点では前回とそう変わっていないのに。
程なくしてもう一度チャンスがきた。今回はフライをちゃんと少しはなしたところに落とせて、それをみたボーンがフライを追ってくるでないか!!、、、、、、
緊張の数秒間である。
その間Larsは
stop!とか
retrieve!
と指示してくれる。しかし見るだけ見て乗らなかった。それでも気分は上々。10月にブラインドで二匹釣って以来、最高で一度だけサイトで掛けるもあせってフッキングさせようとしてラインを引っ張ってばらした、のみなのでその過程が今回はなぜかうまくいくのでこの上なく気持ちが良い!
昼に干潮をはさむので10時半ごろから長めの昼休み。早々に昼ごはんを終えて、あたりの潮干狩り。
このラグーンに命の危険を冒してまでボーンフィッシュたちがやってくる理由は明白だった。ここに生きる彼らにとっての獲物が本当に豊かなのである。
無数のカニ穴。シャコ穴。
小エビちゃん
ガザミ
砂に潜るのがうまいヒキガエルのような背中を持ったコブカラッパ
イシモチの仲間、エソ、、、
そしていちばんcuteだったのがこのタコ、、、かわいすぎる!
昼過ぎにキャスティング再開。lagoon内(上)は干上がっているので水面下で切り立っているスロープからのキャスティングである。ボーンの通り道があるのである。僕の目ではガイドに言われたらやっとわかるかな、という程度。時折さす日差しのもとでやっとわかるかな。風は正面、もしくは斜め左から吹いてくる。苦手だ。ちょっとした練習だ。言われたとおりのキャストは10に1くらいが5に1くらいになったかな、、、というわけでまた竿を渡し見本を見せてもらう。逆風の中軽く20mは飛ばしている。しなやかで美しい!
と、感心していると、、、
ガツンッ!と彼のこのお手本キャストにアタックが!!!!
おおおお!と思うもショートバイトでフッキングが甘く乗せきれず。残念!今回はボーンつれなくても君が釣ったボーンの写真を撮って帰りたいというと、「お!ま!え!が釣るんだ!!」と。あ、そうだった。
ラグーンに潮が戻ってきたので、風を背に受け、日の光も背に受けキャストしやすく、目視もしやすい方向に進んで行くことにする。
程なくして「魚!こっち(12時)15m先!」と叫ぶ。ロッドを振りかぶりキャストするもその間にこちらに向かってくる。「10メートル!」すぐに投げきったラインを一度ホールするだけで10m位のところのフライを落とせた、がその一瞬で目視は失った。しかし正しいあたりのはず、、、
「retrieve!」の号令と共にゆっくりラインを引こうとするや否や、
ガツン!!
何の躊躇もなくフライラインがひったくられていく。
ギュイン、ギュイーン、ギュイーーーーーーーーン!!!!!
フライラインを指で軽く押さえている指が切れそうになる勢いでラインが走っていく。
待ちに待ったこのF1サウンド。
前回のものよりずっとパワフルだ。「あ」というまに30mのフライラインは出てゆきバッキングも100mは持っていかれたが、深みに出る前に何とか止まり、また沈船やタイヤも何とか避けることができた。走ること5,6度数十メートルのやり取りを繰り返す間このF1サウンドがラグーンに鳴り響く。血沸き肉おどる状態といいたいところだが以外に冷静。興奮しすぎるとやり取り失敗してしまうから。
でもこれこそ4000マイル(何でマイルやねん?)も旅して求めてきているものでもあるし、すべての人生の苦痛、苦しみ悩み煩悩を吹き飛ばしなお余りある喜びの瞬間を今迎えた。
ランディング、、、、大きい!
前回が4lb、5lbくらいだったのに対して今回は8lbは裕にあるぞ。5ヵ月半待ち焦がれたボーンにまたあうことができた。
ビギナーズラックで前回しかもブラインドで2匹掛けてから160日あまり、やっと一歩前進できた。
震えのとまらない僕にLarsは「さあ次、行くぞ!」
興奮冷め止まぬうち程なくしてマングローブ林で再びチャンスが。また「たまたま」正確なキャストができてフライが着水しリトリーブをとめて小休止しようと思った瞬間、
グワン!
とラインブレイク。あわせようとしていないのに18lbのティペットをひっちぎるのってどんなヤツ??まったく考える間もなかった。
しかし、ノリノリのlefty hamaにオアフ島の女神は微笑み続けてくれていた。再び「あっち!15m!」と彼が叫び二度目のキャストでフライが着水した瞬間、フライはひったくられ、
ギュイーーーン!!!ギュイーーーーーーーンン!!!
F1サウンド全開!!!また走る走る走ること。上がったのは先ほどと同じくらいの良型。
大、満、足
やがて日がさえぎられ風上から雨雲が近づいてくるのが見えたので少し早めに納竿。
フライ人生最良の日
今日はマジでいまココで死んでいい、と思った。
おしまい。