北江光唇魚、学名Acrossocheilus beijiangensis、英語名なし
先日わざわざ遠方から香港オイカワ大作戦の旅にいらっしゃったナマジさんの旅で思ってもみない刺客が登場した。
それがこの北江光唇魚、コイ科の魚でオイカワの聖域の川では広く分布しているものの、香港全体で広く分布しているわけではない。イメージ的にはオイカワと生育域が似ている。ニジカワムツよりは明らかに狭い。
余談になるけれども、特定の香港淡水魚の分布については、我々一味のほうが専門家より詳しくなってしまっていると資料をみていて感じる。私たちは素人だけれども、分布に関してはかなり手間暇かけて探しているからである。この北江光唇も学会が把握している別の場所で確認している。
ニジカワムツが中国で絶滅危惧ってのは頭では理解できるが、国境の向こうのことなので、ああそうなのという感想以上のものは出てこない。
で、この北江光唇魚、実は香港では保育する価値があるという分類を受け保護対象になりかけている。
とはいっても、北江光唇魚、正直に白状すると萌えない魚なのである。
釣り人にはそれぞれ萌えるポイントがあり、たとえば、香港オイカワは日本のオイカワと学名は同じなのだけど同じといってよいのか?とか、繊細な釣りの対象になり得るのであれば、メダカも、カダヤシもグッピーあり。やら、人それぞれである。
私は、単純に「美しいか」「釣り味が楽しいか」という基準なので、
オイカワ、ニジカワムツ、ターポン、ガーラ、ツルギメダカ
などは簡単にスイッチが入ってしまいます。
この魚、警戒心が低くて、フライを落とすとワラワラ寄ってくるけれど、口が下についているのでフライ咥えつらい。オイカワ、ニジカワムツは警戒心が高いので人影ですぐ散ってしまうけれど、こやつだけは関係なし。そういう緊張感のないということから個人的に「スイッチ入らない」魚種だった。
フライでも時々つれてしまうし、黄身練り使った日にゃ釣れまくってしまうという印象しかなかった。
それが、かの、ナマジ黒幕を悩ませてしまったというので、刺客として紹介せざるを得ないことと相成った。まあ、次回の課題の一つが上がったというわけで、北江光唇魚に加えて、馬口やら、タナゴやら発見できた暁には、また黒幕の来港につながる気がするので、今回のナマジさんの旅のエピローグとして紹介しておきます。
恐らく、北江光唇魚としては、最大サイズクラス。よく見ると追星も出ている。ネタにする予定なかったけど、ナマジさんの刺客になったので、ネタに格上げ(笑)。
おしまい
E-P1 MZD 17MM F2.8 AE BKT HDRI
ナマジです おはようございます
キタエに逢いに再度、香港行かねばならんのかなと思い始めてます。
香港の塩水系もやってみたいというのもあります。
いつの日かまた。
北江だけだと役者不足なので、役者をそろえておきますね。タナゴが見つかったら必ず来てください。ただ、見つかる可能性は低いです。ただ、馬口やら、Nicholsicypris Normalisや、Hong Kong Paridisefishなどが見つかると面白いかもしれません。