今朝は、妻の提案で寝ている子どもを連れて出動。
車を停めるところはビーチ前。夜明けとともにエーゲ海を望める。ここの眺めは典型的なリゾートビーチ。遠投するひとたちは、ここからでもシラスワームで勝負している。
僕は岬の反対側の砂泥フラットへ。
入水。
昨日、あたりは砂っけの強い砂泥だと思ったらさにあらず。エントリーポイントを数十メートル変えると、立ち込んでいる底は、岩だらけだったり、人造物のコンクリートが打たれている。
フラット水面の下は変化に富んでいる。
今日の立ち込みポイントは少し深く、フローティングラインでの攻めはやめて沈めたくなったけれど、少し歩いて見てそれは間違いだった。沈めたら、岩やコンクリートで一発で根がかる。
深みの岩場では雰囲気良ければ回遊系のヨーロッパスズキやブルーフィッシュ、または大西洋サバが回って来そうな感じだけど今日はだめっぽい。トルコ語でそれぞれlevrek, lufer, palamutという。
なので、200メートル程度昨日の立ち位置までwalk and gunで移動。
底はたしかに砂泥、砂地、岩地、と混ざっていたが昨日のポイントは割と広い馬の背というか、浅いフラットで硬めの砂泥。フライではやりやすい。
フローティングラインにクラウザー結び、キャストを続けて一時間経過。引っ張りでうんともすんともない。
昨日ヘダイが釣れたので、多摩川メソッドにリール交換。リールにはタイプIIIが乗せてあるものへ。砂泥で底ものを狙ってみる。
海の真ん中に立ち込んでリール交換はほぼやった記憶が無い。
この太もも位の水位でも狙い方が違えば結果は出るのではという見立て。一時間程度投げるも反応は無し。
妻と子ども達が岬まできて、電話してきた。
子どもたちが持て余してもう耐えられないという。
あと15分くれ。いや5分、じゃ、10分。と合意。
雰囲気は今朝の中で一番よい。釣れる気がする。
風がないのでキャスティング練習も兼ねて、いつもより飛ばせて、数カウントで底を取る。
しっかり底をとれているので、フライラインから時々ノイズがはいってくる。
残り時間あと数分、というところで、きた。
キビレと似たようなアタリだけれども、フライが重くなり止まって重くなった。明確なあたりではなかったけれども、底物であることは間違いない。
キビレよりスタミナがあるのか、根性があるのかなかなか諦めないファイターだったけれども、何度か走った後上がってくれた。
キビレより少し細長く、尾びれがキビレ、クロダイより少し長い。遊泳力、遠泳力が少し高いのだろう。個々の環境に適してこうなったのだろう。ベイトの絶対数は日本の環境より少ないはずなので、広範囲を泳いで捕食しているのだ。走るときのトルクがキビレより重かった。
昭和の時代、幼少の頃沖縄に住んでいてオリオンビールのコマーシャルで「地元のビールが断然うまい」という文句があった。香港ではサンミゲルというブランド、濃厚でパンチーなのに、するっと飲める。トルコではエフェスとかトゥボーとかのブランドがあるが、いずれも日本のビールより軽い。日本を出てすぐだと、やっぱり日本の物がいいよなとおもうけど、しばらく滞在して体がなれてくると、地元のビールがうまくなる。やはり環境にあった味があるものだ。
それと同じように、魚の体も環境や条件によって長い時間を掛けて最適化している。

28cmヘダイ。トルコではcupuraチュプラといって、魚料理の代表選手。
昨日のミニヘダイは「釣れて」しまっただったけれど。今日のは狙って「釣った」ので嬉しさが全く違う。
子どもたちを呼び出し、岸まで魚を持っていって見せてあげるとキャーキャー騒いでいた。
子供をつりばにつれてくるというアイデアは悪くなかった。妻が正しかった。
おしまい。
RX100M5A, Photomatix Pro, Topaz Studio
HDR from 3 images, hand held