去年の春、香港オイカワクエストが終わったあとに始まった
香港タナゴクエストついに完結
立役者はまたも細かい仕事が得意な、餌木マスター、フライは新人王獲得の鈴木さん。
実は今シーズン実際に動いていたのは鈴木さんだけ。
香港タナゴクエスト探索チームの他のメンバーは分析官として鈴木さんが拾ってきたローカル情報を元に場所の特定を試みてきてはいた。けれど今シーズンこれという核心には行き着いていなかった。
しかしついに鈴木さんが足でタイリクバラタナゴがいる場所を発見。
それも本命の場所でなく推論を重ねた延長線上で。それも、全く予期していなかった地域で。
そのうえ、ホントにこんなところにいるの?とも思える小さな場所。
もう、とにかく、奇跡の場所で、こんな隙間にタイリクバラタナゴ居たの?という環境に彼ら
Rose Bitterlingらは生息していた。住宅地の中にある小さな流れの中のプールで彼らは繁殖していた。
香港タナゴの存在は、地元の人には全く認識されていない様子。
何人も地元民が通り過ぎたのだけれども、我々が釣っている対象にしているものに興味を示した人は皆無。一人だけ、この場所で「錦鯉釣っちゃダメよ」と言ってくれたおばさんがいたのみ。
錦鯉は放流して管理しているようだが、その他の魚に注目が言っているとは全く思われない印象。
さあ、ごらんあれ!
こんな美しい魚が香港にいるなんて。
それも、ここ香港では、大陸バラタナゴは外来種でないですよね。ホームでの
大陸バラタナゴ ですよ。Rose Bitterlingですよ。ここが、大陸バラタナゴの正真正銘のホームなのだ。
君たちに合うのに1年以上かかったよ。
そんなこんな事実が胸を熱くさせてくれる。
美しい繁殖期のオスの揃い踏み。
とある川のせき止められたプールで彼らは繁殖していたのだけれども、その堰の下は3面護岸で水量もなく生息不可能。
生活排水などが入ってきたらひとたまりもない小さな小川で彼らは奇跡の繁殖をしていた。メスはちょっと地味だけど卵管が出ている。
香港内に他にもタナゴが繁殖している場所はまだあるに違いない。
ただ、あったとしても、奇跡のバランスや、奇跡的な条件、簡単に壊れてしまう変数の上に立っているのだろうという気がする。
香港にこんな美しい存在がいるなんて本当に素敵だ。
当然、香港タイリクバラタナゴ、フライで釣れるターゲットにはならない3cmそこらで成魚で一番大きいので5cmに満たなかった。
番外編だけど、こんな美しく、胸を暑くさせてくれる存在ってなかなか無い。
個人的には香港に美しいもの2つ。
力強いターポンと、奇跡のバラタナゴ
であること決定。
オイカワも美しいけど普通にいるし、ニジカワムツも二歩ほど及ばない感じ。
ニジカワムツの美しいと思える時は限られていて成魚になりたての15cm前後に一瞬見せるなんとも言えない美しさというのもあるけれど、ターポンとバラタナゴの前には霞んでしまう。
香港在住フライマン鈴木さんの繊細な仕事が得意である業師でないと見つけられなかったと断言できる。
そもそも、香港にはタナゴバリなんて存在しないし、黄身練りを研究したのも結果的には彼だけだった。
香港タナゴクエストは彼が中心となって動き、研究して、ついに完結を迎えた。
外野チームは、深センの村田さん、香港からは、マボさんと私を加えた4人で動いてきたがついに発見。
香港タナゴクエストはここに完結を宣言する。
ただ、間違いなく他にもいる場所がある気がするのであと一箇所くらいは探してもいいかな、なんて話はしている。
確実にいるのは立入ができない自然保護区内はあるとはいえ、本命で探していたエリアでもいるようなきはするんだよね。
おしまい。
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