香港 ツルギメダカ
香港小物クラブで「タナゴ仕掛け」の腕慣らしにいつもの川へ。タナゴ仕掛けの番外編。
タナゴ探索はそれぞれ単独で続けているのだけれどもグループで出動は初めて。
仕掛けになれるために、オイカワ、ニジカワムツで少し練習しようというわけだ。
釣行は香港餌木マイスターの鈴木さんとの二人での出動。
途中でMaboさんも顔を出してくれた。
魚は、希少種とされているけれどもたくさんいる、北江光唇魚。
タナゴ仕掛けでの釣りは、
思いもよらぬ超絶の面白さ
だった。
エサは、鈴木さんは黄身練り、私は、前半パスタを刻んでちょんがけ、後半黄身練り。
フライの釣りはいろいろ経験した後多くの人がヤマメ釣りに収束していくということを耳にする。
タナゴ釣り、エサ釣りの彼方先の収束方向にある釣りだという気がした。
常連メンツのオイカワ、ニジカワムツ、北江光唇は予想通り爆釣。
驚いたのは、これまで数か月見てきた川で、見えていなかった魚がいたことだ。
それは、七星とカダヤシ類の観賞魚。
鈴木さんは、七星に夢中、私は熱帯魚に夢中。
調べてみると中米原産のツルギメダカ、Green swordtail というものの原種だった。
七星は、北江光唇のパーマークが7つになったもので目が赤い。お初にお目にかかった。
グリーンソードテイルのメスは子をはらんでいた。おなかパンパン。すずさんが狙って釣った。これはタナゴ仕掛けを持たないと見えなかった魚。
臨時採用のミス香港小物クラブに登場願おう。美少女とツルギメダカ(メス)。
この日の収穫には、餌木マイスター鈴木さんがなぜ、釣りがうまいのかよくわかった事も意義のある釣果といえよう。
それは
「繊細な表現力」
私たち釣り人は対象魚についてあれやこれや考えを巡らしたり、想像を駆使する。そこまでは程度の差はあれ、皆行うことだけれども、鈴さんはその先の「表現力」に深みがある、これが釣果につながる重要な釣り力だと感じた。
一日かかって、最後にこのツルギメダカが遊んでくれた。とてつもなく小さい対象に熱くなり、なんとか都合2匹釣れた。大満足!
(Xperia V HDR)
こやつも数週間前の大雨の後の激流を生き延びたのかと思うと感慨深い。このしっぽどう見ても泳ぎに邪魔で、見ていると怪我しているのかと思える程不器用な泳ぎ方なのだ。それがこの川に根付いている。外来種なのだけど懸命に生きている。香港で広い範囲に生息しているよう。
不器用に見えるが、胎生で繁殖力が強いことで生き延びているのだ。
本来は腕慣らし後タナゴクエストに行く予定だったが、あまりの面白さにツルギメダカ・七星クエストに丸一日費やしてしまった。
おしまい。
E-P1 MZD 17MM F2.8 AE BKT HDRI