奥の野にタナゴもとめむ

香港 タナゴクエスト

fca_R

淡水シリーズ、「たなご」をエサ釣り番外編として選んだのだが、これがまたとんでもなく難しい。

過去達成できなかったテーマに、サーフでシーバスというお題があったけれども、これはタイミングに恵まれなかっただけで、不可能ではない。

香港タナゴ、情報少なすぎる。その上実際に生息しているところ全く見つからない。

事実として殆ど生息していない。かなりの時間を割いて情報収集を続けているし、足も使っているのだが、手掛かりが非常に少ない。

香港でタナゴの話題の発端は、

2013年夏、香港北部開発計画vs開発反対というテーマでニュースになった

ことから始まる。

香港にはバラタナゴが極めて限られた地域に生息していて、その区域が開発計画対象地域にもいるということだった。

その生息域はこれまで確認できたもので3か所あってどれも湿地帯。そのうち一か所は現在も立ち入れない。残りの2か所の対象地域を探しても見つからない。

このタナゴクエスト、ゴールが見えない。

情報が殆どないというのは、バラタナゴの生息を確認したという根拠が、開発計画に意見をするアセスメントの報告書のみ。おそらくちゃんとした研究員だか学術員がしたものだけれども、問題はそれ以外に全く手がかりがないのだ。

他に存在する情報は「1980年に確認されていた」というもの。フライ友人が「10年前、オイカワのいる川でも確認できていた。しかしもういない。」というもの。

政府側は、予算かけて手間かけて、きっちり開発の計画書やアセスメントの報告書を作成。これはまあ当然だし、資力があるのでできる。

問題は、反対派の態度。調べれば調べるほど誰もバラタナゴのことなど気にしていない。単に権利や補償金目当て。反対派でバラタナゴの調査をしている人は

ひとりもいない。

反対のための反対。単に利用しているだけ。

残念なことだ。

まあ、こういうことは普遍的にいずこの国でもに起こっている。

政府の方はというと、利害調整や意見調整を淡々粛々と進めている印象。

で、問題の開発予定地まで足を運んでみた。2013年6月に新たに解放された国境地帯禁区の一部でそれ以前だったら踏み入れられない地域だった。

実際に現地に足を運んでみて感想は、

こんな奥地に来る前に、先に開発できるところいくらでもあるだろ!

というもの。

おそらく、地価がほかに比べて極端に安価なのだろう。

地域開発の名のもとに、バラタナゴの生息域がまた一つ消されるかもしれない。

とはいったものの、日本では大陸バラタナゴは外来種として歓迎されていない。極端な話香港でバラタナゴ絶滅しても、トキが日本国内で絶滅して、海外から持ってきたように、持ってこれるし、、、と思うのはひねくれすぎか。

正直なところ反対派の反対のためにバラタナゴを利用しているという姿勢に腹が立ってしょうがない。

一人で腹を立てていても致し方ないので、ここで一句。

おくののに たなごもとめむ まめぶなに

はま丸

crucian_R

奇跡の一匹。

ちゃんと、フライで釣ったど!

遠目に見たら、フナも体高があり、タナゴに似ている。

釣るまでの胸と高鳴りっちゃありゃしない。

つってがっかりしたかというと。

否。

苦笑いして、現実の厳しさを教えてくれてありがとう!という気持ちだった。

おしまい。

E-P1 MZD 17MM F2.8 AE BKT HDRI

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