香港にはいくつか遠浅のマングローブ地帯がある。そのうちの一つ北西部の開拓に出動。
目指しているポイント一帯は陸地からは入れない。一帯は、中国大陸と接しているため国境地帯には立ち入り禁止区域が設定され、その区域外でも香港北西部では多くの部分を分厚いフェンスで長々と囲われ、物見櫓やライトが設置されている。
この写真の向こうにあるフェンスに張り付いて何度このマングローブ地帯で釣りをすることを夢見たことか。そこに来ることができたのだ。そのくらい感激してしまうポイントなのである。
この夏何度もこのあたりに陸路で行ってみたのだが、人が近づける海岸線はかなり内陸でないと存在しない。ある程度国境に近いところになると分厚いマングローブでおおわれている。
その、陸地からは入り込めないマングローブ地帯に踏み込んだ。幸運なことにこの秘境に踏み込むボートを見つけたのだ。そこから5キロくらい離れた海産物街に遊漁船があった。
何でもこの地帯に入ることを許可されている遊漁船このあたりで3隻しかないらしい。そもそも、このDeep Bay、シンセンと香港の間の湾の奥地には遊漁が殆ど来ないよう。あったとして湾の真ん中にあるカキ棚の上に渡って釣るよう。
出発地点は地元の海鮮問屋街で、ド干潮と朝の水揚げの時間と重なってしまい出発まで2時間またされた。200mほどある幅2m位のコンクリート道が2本あるのみでずっと海産物の荷揚げを待つ必要があったのだ。この道を外すと潟に足を取られて歩けない。
待っている間に潟を見ていると、カニ、小魚、ムツゴロウなどの小動物であふれている。サギなどもいるし、同行したLarsいわく、ハワイのフラットでもこんなにベイトになる生物いなかった、ということなので期待は膨らんでいく一方。
坊主でした、、、
フィッシュイーターのコンタクト無し。不思議でしょうがない。ボラとテラピアはすごい数がいるのだが、魚を捕食する魚が見当たらない。
ここの漁業で生計を立てているマングローブ人さえ存在しているくらい生態系は豊かだった。
マングローブジャック、レディーフィッシュ、バラクーダ、ターポンなどがいても全くおかしくない条件なのにそのコンタクトは終ぞなかった。二人のフライマンは終始興奮したままでテンション下がる間もなかったのは本当。
仮説は、酸素濃度、酸性度、何かしらの毒素があって、回遊型もしくは非居着き型の魚が入ってくるのをためらう条件があるのではないかということ。いくら漁で獲られるといってもそのベイトがあまりに豊富だから獲りつくされたという仮説は信じがたい。
カニ漁をしていた船にその籠上げ作業をしばらく見せてもらったのだが、蟹以外にはボラとテラピアしか入っていなかった。
このマングローブ地帯でなく、海上の国境あたりにあるカキ筏からは、クロダイ、ladyfish、マングローブジャック、グルーパー、red drumは上がっているのだが、奥地にだけ私たちの対象とする魚がいないのは全くの謎。答えが見つかるまでは通う必要ありという結論だった。
おしまい。
E-P1 MZD 17MM F2.8 HDRI
はまさん、どうもです!
読んでいるこちらまでどきどきする開拓編ですね。
HK最強フライマンコンビの今後に期待大です!
楽しみにしてます。頑張って下さい!
Hiro2さん、どもども!
いやぁ、本当に不思議でした。さらっとかいたのですが、ここに至る道のりは長かったです。実は仕事の同僚に通訳として同行してもらって実現したんですよ。現地に行って予約とろうとしたのですが、まったくだめでした。気持ちはややすっきりしたのですが、今度は謎が増えた感じです。
開拓、お疲れ様でした。
1回ではやっぱり判らないですよ。
タマタマ悪い時ってありますし。
何時もの河川だって結果が出るようになるまで、
しばらく時間がかかりましたし。
信じて続けるべきです。
頑張ってください!
どもども、その通りですよね。言葉の壁は結構高いのであと一回くらいは同僚の力を借りようと思っていますが、その後シンセン組の力も借りたい。新規開拓のような場面ではルアーとフライでは全く効率が違います。ま、とりあえずあと数回は自力で行ってみますわ。早くても7時くらいからしか営業してくれないようだから間に合いますよ。