御蔵島へプチ遠征。フェリーでしか交通手段がなく、また、防波堤なしの桟橋しかないという港湾施設のために海が時化ると頻繁にフェリーがつけなくなるという近いようで遠い秘境への旅とあいなりました。
実際二日目の朝、東京から来た便は接岸できなかった。接岸できない場合は、フェリーの最終目的地である八丈島で降りるか、復路でもう一度御蔵島に挑戦できる。それでもだめなら三宅島で降りる、もしくは、東京まで戻るしかない。東京まで帰った場合は運賃は返還されるということだけれども、どれだけの人が戻るのかしら。
今回は、予備知識があまりなかった中で旅程を組み、帰りは三宅島から飛行機で帰ってきたのだがかなり運のよい結果だったようでした。フェリーは着岸でき、かつ、飛行機でも帰れた。
三宅島は三宅島で、飛行機が飛ぶのが1/3位らしいと島の人が言っていた。振り返ると、計画は結構無謀だったみたい。慣れている人は、わりと予約なしで行くみたいで、実際キャンセル待ちがいたし、それでも乗れない方がいました。こういうこともあるんだ。計画通りに運べるなんて素敵。
営業報告!
おかっぱりで40cmクラスの、カンパチが取れました。Amber Jack というけれども、琥珀色というよりこの何とも言えない紫がかった色が美しい。そして何よりも、人生初のおかっぱり勘八!8番ロッドでのファイトは久々に血沸く感覚を覚えました。知らない引きってやっぱりおもしろい。
秘境って、ここにあったのね。また、ここで発表したところで旅程を確実に組むことができないという要素は思い立っても、いけないこともあり、それがまた自然を守ったり、秘境が秘境であるということか。
また、強風が常に吹いていてフライ人にはとても厳しい環境でもありました。ハワイでボーンを狙っている時の風よりふたまわりくらい強い感じです。暴風といってもいいですね。まず、わが海賊船では全く太刀打ちできないので出船中止するし、営業している遊漁船もこれでは出船中止もやむを得ずという風でした。
しかし、そんなタフコンを嘆いても仕方ないですし、釣りができる場所はごくごく限られているので竿を振るしかない。
すると、今回は釣りの女神はほほ笑んでくれました。
久々のbluefin uluaいや、、、、bluefin papioですな。パピヨと発音します(笑)。ハワイのローカルルールでは10lb以下はパピヨだそうな。40cmくらいかな、クリスマス島やハワイ以外でこのサイズと会えるとは感激のあまり、半泣き。
ああ、えっと、使われているフライについての突っ込みは許してください。いろいろとっかえひっかえしてだめでした、自作のフライはことごとく撃沈。一応挑戦してみたので許してください。ああ、買っといてよかった!
本当は、桟橋の先で釣りができれば大物のチャンスは大いにあったのですが、いかんせん2~3mのうねりと、突風で満潮でなくても桟橋を大波が洗っている。危険すぎて断念。
御蔵島の語源の一つの説に、三宅島との間を黒潮がよく通ることから、「海暗」という説があるくらいで、堤防の先には黒潮が。ということはですよ、その先にフライをながすとですね、、、、
実際、紺碧、deep blueの世界が桟橋からすぐのぞけます。桟橋から、この色が見られるとは、血が騒ぎます。
帰る直前にやっと晴れてうねりが止まったものの、桟橋に立っているだけで突風の圧力で体が動かされる。冗談抜きに怖かった。無理しないのがこれは正解です。ま、正解というより選択肢はないのですが。
近くて遠い秘境、御蔵島、ああ次は1週間くらい行きたい!これだけバッファーがあれば、一度や二度フェリーが発着できなくても大丈夫だ。
おしまい。
Special Thanks to :遠征隊長の Neversinkさんと、パピヨならもうまかせて!のアンディーさん
E-P1 MZD 17MM F2.8 HDRI
これは素晴らしい!
おめでとう!!
うわっ
最高にささる記事でした(笑)
「都内にいるのにブルーウォーター」、楽しかったですね!江戸っ子のプライドをかけた計画を前進できて、超ハッピーです。これで奥多摩~小笠原まで、首都・東京でまともなフライフィッシングが出来ることを証明する行程の2/3は終わりました。
桟橋のビッグゲームが出来なかったのと、シャローのサイトフィッシング釣場が発見できなかったのは残念ですが、リップカールまでしてくる、スーパービッグウェーブ。サーファーでも腰がひけるでしょう。
無事、全行程安全かつ予定通りに進み、しかも全員お土産つき!3人のメンバーの幸運と礼儀がもたらした、素晴らしい旅でした。
全島避難の傷跡を残しつつ復興していく三宅島。
エコツーリズムで島民と遊び人が自然を守りながら共存する道を探る御蔵島。
ダイバーやトレッカーの人たちと同じだけの責任感や環境配慮を持った釣りが大事ですね。これからのゲームフィッシングがそれをもたらしてくれることを願います。
で、リリースする前提の魚の写真を撮る時にダメージを減らす良い手法は無いものでしょうか・・・。私も釣った魚の写真を見たら、大方がコンクリ直置き。
磯用のランディングネットは持ち運びが面倒。
おぉ~、おもしろそう!話だけでも面白かったけど、写真見てイメージ湧いてきました!
これは一度やりたいですね~
>丸福さん
どもども~!
>ペリカンさん
この記事は、ぺり兄さん狙い撃ちでした(笑)。ふふふ。
>Neversinkさん
魚の写真を撮るときにダメージを減らす方法は何か敷くしかないのでしょうね、、、研究中です。
>fishordieさん
そそ、こういうことだったのです。これはお勧めツアーですよ。