クワガナーの荒食い

台風で流れた久米島フライでマグロ旅、急遽の伊豆でサバに癒されるも、前もって休みを取っているので引っ込みのつかないlefty hamaは沖縄へ。少年時代を過ごした場所でもあるのでホームグラウンドといってもよい。

日中はポイント探しか、すばを探している。もしくは昼寝して、朝夕マズメに備える。こんな風景のなかではつりは普通しないが、あまりにきれいで、竿を振ってしまう（苦笑）

lefty hamaの沖縄での主食は「すば」と「ポークタマゴ」。これ以外はない（たぶん嘘）。一日に何食でもいただける。撮る写真といったら沖縄すばと、獲物の写真ばかり。最近見つけたそばや「琉球麺屋シーサー」（http://www.1seesaa.com/）波之上宮の目の前だからすぐわかる。おいしくなかったらお金はいただきませんということを聞きつけた友人が見つけてきた。

これは、うまかった。lefty hama勝手格付☆☆☆☆.2！！（☆五つが最高）すばの細道は本題からそれるので、当分はむちゃくちゃうまいもののみ（よつ☆以上）発表します。

今回は、新たな仮説を得ました。今回は大潮の満月前日から、月齢１５、とその翌日まで沖縄に滞在した。

いつもの河口のポイントに着きグラブで勝負するも、夏は楽しい！ちびっ子ガーラにクワガナー（和名コトヒキ、村での呼び名タンタフ）に遊んでもらいあっという間に満足して飲みに入った。

クワガナー、コトヒキは子供のときに珍しく型をそろえることができて、母親に４匹４００円で買ってもらった楽しい思い出がある。その４００円をどうしたかというと、高嶺の花であった「いきえび」をかって次の日につりに出るも、その餌を生かすタックルを持っていなくてまた仕掛けを作る資金もなく残念ながら釣り場で殻をむいて踊り食いしてしまった遠い夏の思い出がある。そしてそのときはいつもの練り餌で釣りを続けた、、、「むーぎわら～帽子は～どこい～った？田んぼのかえるも～」の世界だ。ちょっと古い？親の世代の青春時代の歌かな。

真夜中過ぎて、酔っ払いご機嫌hamaだったが、午前一時ごろ川から「バシャッ、バシャッ」とボイルの音が聞こえてくる。ど干潮の浅瀬でベイトを丸呑みしているようだ、時々「バシャーッ」と大きな音も聞こえてくるのでよたよただが戦場に向かう。すると、一発でクワガナーが掛かってきた、なんとガクガクー（ミゾイサキ）まで。さすがにガクガクはグラブでは初めて。満月一日前の月明かりで反射食いか、ちゃんと視認してきているのである。

丸々太っているので、クワガナー二匹だけキープ。酔っているのと、夕方から気分よく釣りをしているのですぐ納竿して、また飲んでねた。次の日味噌汁にしてみると、こもちだった、ごめんなさいっ！

次の日は大潮で満月。月の出が午後八時過ぎで満潮も午後八時過ぎ。この場所の近くには余り人の来ない砂浜があるので、亀が産卵に来るためにちらほら見えたらしい。夕マヅメに豆ガーラとは遊べたがクワガナーの食いが少し悪いような気がする。

満潮少し前日も落ちて暗くなった後、オカヤドカリや大きなカニが海に向かっている。産卵だ。

ヤモリも交わっているではないか。当たり前だが、満月は月に一回、年に１２回しかない。暖かい沖縄でも、さすがに冬に産卵するものたちはそうおおくないとおもわれその貴重なよるに、釣り場にいられたのは幸運だった。

今日は夜半の荒食いに備えて酒を飲まずに仮眠をとることにする。ｚｚｚｚｚ

数時間眠り夜半にその河口へ。昨日と変らず、大潮の干潮で深さはそうない。所々で「パシャ」「ピチャ」とはやっているがなんとなく雰囲気が違う。そして、何度キャストしても前日のような荒食いはお目にかかれなかった。

ココで得た仮説は、おそらく、コトヒキも満月の日に産卵し、その産卵直後のこのタイミングで食い気などあるわけもなくちびっこたちのみが満月の月明かりでの捕食を楽しんでいたのではということである。もちろん、潮の状態、気温、気圧、水温、ベイトの状態、等々変数は無数にあるのでこれが結論というわけではもちろんないけれど今回は、「クワガナーは満月の日（多分満潮？）に産卵するため、その直前には荒食いがある」ということになった。

つり終えると頭の上には満月の月がやさしい光をさしてくれていた。そしてその仮説を暖めるべく泡盛が少し汗ばんだ体にしみこんで行き長いよるはふけていった。

おしまい。